ハヤタ・カメララボ修理規約
修理をお引き受けするに際し、お客様にご了承いただきたいこと
有限会社 ハヤタ・カメララボ
弊社では、お客様からご要望のありましたカメラ、レンズ等光学機器の修理を、高い技術力と誠意を持って行わせていただきます。しかしながら、お預かりする光学機器は、すで製造メーカーにおいても修理不能の取り扱いを受けているか、あるいは製造メーカー自体が存在しないケースがほとんどです。弊社といたしても、お預かりした光学機器を「必ず」修理するということは残念ながらお約束できません。また修理作業を円滑に進めるためには、お客様のご協力も必要不可欠です。
詳しくは、以下の事項をお読みになり、ご了解いただいた上で修理をご依頼くださいますようお願いいたします。弊社といたしましては、修理をご依頼される方は以下の事項をすべてご了承いただいているものと判断し、対応させていただきます。
- 修理をお受けするに際し、弊社が必要とするお客様の情報をお知らせいただきます。
- 修理をお受けする場合、所定の用紙に修理依頼内容をお客様自身でご記入し申告していただきます。修理に際しては、その内容を参考にしながら作業を進めさせていただきます。なお、作業着手後記載内容に虚偽の申告が認められた場合、見積もり費用や納期が変更となったり、修理をお断りする場合があります。
- 修理お預かりの際に、修理着手金として1台2万円をお預かりいたします。修理見積もり金額が2万円に達しないものは、その金額を上限といたします。これは修理納品時に、修理代金の一部として充当いたします。
- お客様にご請求する修理費用には、検査・見積もり料、カメラ等分解・組み立て費用、処置費用、納品文書作成費用、通信費用等が含まれます。部品交換が必要な場合、部品費用は修理費用とは別のご請求となります。修理内容あるいはお客様のご要望によってはテスト撮影費用等が別途必要となります。修理不能、あるいは修理中断でご返品する場合には、上記の費用の中で処置に必要とされた分をご請求いたします。
- 修理費用については、弊社の修理料金表に基づいて当初の見積もりを算出いたします。作業中に新たな問題が生じない場合は、この金額で遂行することを保証いたします。しかし分解後当初想定した状態より悪い場合など、改めて修理費用の再見積もりを行います。このときの再見積もり費用が、あらかじめお客様とご相談の上で定めた修理費用の上限を超えた場合には、お客様にご連絡した上で修理処理の継続あるいは中断を決定いたします。中断の場合、検査・見積もり料、分解および再組み立てに要した費用など、弊社が実際に行った作業分の費用をご請求いたします。なおこの場合再組み立て後、カメラの状態が以前とは異なる場合があります。
- 部品交換が必要な場合、同種のカメラ等からの部品の移植を行うか、あるいは弊社が独自に製造した部品を使用することとなります。メーカー製造の新品部品を使用することはお約束できません。
- お客様の都合で、修理着手後修理作業を中断する場合には、着手した作業までの費用をご請求いたします(ただし、元通り組み立てる費用も含む)。なお弊社側の事情により修理受付後、修理をお受けない事態となった場合は、修理着手金を全額返金いたします。それ以上の責は負わないものとします。
- メーカーが定めた修理マニュアルに従って処置をすることはお約束できません。これはそうしたマニュアルが入手できない、あるいは存在しないカメラが大部分であること、仮に修理マニュアルが存在しても新品部品に交換することが前提の手順になっていたりするためです。
- 修理完了品の性能に関しては、弊社が当該光学機器に関して設定した規格に準じます。光学機器に記されたシャッター速度や絞り値などの値を保証するものではありません。また、元々の状態が非常に悪い場合、弊社設定規格まで保証できない場合もあります。状況につきましては、納品時にご説明いたします。
- 修理品の操作感については、お客様のご要望にできるだけお応えするよう努力いたしますが、保証はいたしません。また修理完了後、操作感についてのクレームや再修理はお受けできない場合があります。
- 修理開始後、弊社の責任によりお預かりした光学機器を破損し、修理不能となった場合には、当該時における当該品の日本の平均的市場価格(弊社で算定させていただきます)までの金額を補償いたします。この場合、お預かりした品はご返品いたしません。返品を希望される場合には、補償額はお客様とご相談の上で決めさせていただきます。
- 修理作業上、特に分解・組み立て作業において、お預かりした光学機器の外観等に必要上やむなく小傷が生じる場合があります。また光学レンズについては、コーティングなどのはがれ等が生じる場合もあります。これは光学機器の性能を回復するための作業に不可避の問題ですので、生じた問題についてご説明はいたしますが、本件に関する補償はいたしません。
- お預けいただいたカメラの外観に小傷がつくことにより価値が大幅に減じるなど問題が生じると予測される場合には、修理受付時に必ずお申し出ください。機種により、特別修理料金を別途加算した上で対応する場合と、作業不能のため修理受付をお断りする場合があります。
- 修理納期については、当初の予定に従うよう最大限努力いたしますが、やむをえない理由により遅延する場合があります。大幅に遅延する場合には、その理由と新しい納期をご連絡いたします。なお納期の遅延に関し、お客様に損害賠償を行うことはいたしません。
- 修理完了後3ヶ月を経過してもお引き取りいただけず、ご連絡もない場合には、1ヶ月単位で税込1,100円の保管料がかかります。これは修理直後の状態を維持するため、弊社の実施するカメラ保管サービスに移管されるためです。修理完了後1年を経過してもお引き取りいただけない場合、弊社にて売却等の処分をし修理費、保管費、通信費等に充当させていただきます。あらかじめご了承ください。なお、特別なご事情の場合には必ずご連絡ください。
- 修理品については、通常、お渡し日以後1年間の保証期間を設定いたします。この期間中に弊社の責任により故障等が再発した場合には、無償で再修理いたします。ただし保証期間中でも、お客様の操作ミスや落下等取り扱い上の瑕疵が原因と判断されるものについては再修理とはならず、当該故障の修理費用を再度見積もり、ご請求いたします。
- お客様が修理を依頼した修理品を、売却あるいは譲渡により所有権を手放した場合、その時点以後当該修理品の保証は無効となります。またお客様のデータベースから当該修理品のデータを削除いたしますので、ご連絡をお願いいたします。なお、弊社会員間での譲渡の場合には保証および管理データの引き継ぎが可能ですが、必ずご連絡をお願いいたします。
- 修理品をお渡しした後、明らかに弊社の責任と判断される故障が生じお客様に損害が生じた場合、すでにお支払いいただいた金額の範囲内を限度として直接の損害分(撮影できなかったフィルムとその現像料)についてのみ弁償いたします。二次的な損害については補償いたしません。
- この規約に関する準拠法は、日本法とします。会員と弊社の間で紛争が生じた場合には、東京地方裁判所を第一審の専属合意管轄裁判所とします。
- 本規約の内容は、弊社の都合によりお客様にご連絡することなく必要に応じて改訂いたします。ただし、修理受付時に弊社がお客様にご呈示した書面内容が、当該修理をお受けしている期間については有効といたします。
以上
(令和3年4月1日改訂ver1.3)